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次世代リーダー育成

<本校が目指す次世代リーダーについて の考え方>
 

佐賀大学教育学部附属中学校

1 本校が目指す「次世代リーダー」とは?  →  高い志を持ち社会に貢献できる人物
ここで言う社会とは、集団(学級・学年)・地域のような共同体から県・国、ひいては世界までを指す。地域や県はもとより、国や世界レベルで活躍してほしいという期待を込めて。
また、真面目に誠実に自らの役割を果たすことは社会にとって大きな貢献であることには違いないが、ここでは貢献を、無批判的に単に自身の役割を果たすという消極的な意味ではなく、前述の要素に加え、リーダーシップを発揮し、集団を成長や発展に導くという積極的な意味で捉える。

2 「次世代リーダー」に求められる要素とは?
リーダーに求められる要素を考える際、「資質」 や「能力」、「器量」、「人間力」などの言葉が多用される傾向にある。能力も必要だし、人間的な魅力も重要だということだろう。一個の人間を対象としているため、これらは非常に区別がしにくい問題ではあるが、用いる用語について若干整理が必要。
『広辞苑』には、

 

  • 資質・・・生まれつきの性質や才能。天性。
  • 能力・・・物事をなし得る力
  • 器量・・・その地位、役目にふさわしい才能・人柄。
  • 人間力・・・見出し語なし

 


とある。「資質」が生まれつきのものであるならば、「素質」とほぼ同義であり、教育によって教えられるかという問題が生じる。(教頭先生の指摘にもある)また、「器量」は人柄や才能までを含む大きな概念と指しているという印象があり、はっきりしない。
そこで、本校では、これまでの議論や学校教育との関連を考慮し、「次世代リーダー」に求められる要素を 人格  見識  能力の3つととらえる。
人格とは、「人柄(人の品格)や人品」とされており、主に個人の持つ性格や人間的な魅力に通じる。礼儀やマナーをはじめ、思いやりや責任感など、道徳的実践力も含まれるものとする。
見識とは、「物事の本質を見通すすぐれた判断力や物事に対するしっかりとした見方・考え方」とされ ており、社会の成長や発展を願う「高い志」や「強い意志」、「世界的な視野」などに通じる(ノブレスオブリージュ)。また、狭い範囲では、各教科における「学び」も物事の本質を見通す力の育成に寄与してい る。
能力とは、「物事をなし得る力」とされており、個々の具体的な力やスキルを指す。

 上の図はあくまでもイメージ図であり、実際には、 この3つが独立分離したものではなく、相互に深く関連している。また、人格、見識、能力の量的関係についてははっきりしないが、人格(道徳性や心)の要素が根底にあるあろう。ただし、人格者=リーダー、見識者=リーダーとは言えない。やはり、リーダーには、人格、見識に加え、集団や社会を導く「能力」が必要である。

3 「次世代リーダー」に必要な能力とは?
教職員アンケートや協議で出された意見に加え、「リーダー・パワー」(著:ジョセフ・S・ナイ、訳:北沢格)「リーダーは半歩前を歩け」(著:姜尚中)の2冊の本に記載された内容を参考に、整理してみる。

 

  • ★「リーダー・パワー」より引用
  • ・よいリーダーシップが重要である。よい=有能で、倫理的。
  • ・ほぼすべての人がリーダーになれる。リーダーシップは学習可能である。ほとんどの人は、リーダーであると同時にフォロワーでもある。
  • ・リーダーシップは集団の目標を創設し、達成する手助けをする。効果的なリーダーシップに必要なのはビジョンと対人関係/組織のスキルである。
  • ・リーダーはフォロワーに依存すると同時に部分的にはフォロワーによって形成される。一部の人には、先天的に他の人よりも強い存在感/魅力があるが、「カリスマ」はフォロワーから与えられることが多い。
    
    
  • ★「リーダー・パワー」訳者あとがきより引用
    リーダーシップは天賦の才に恵まれた、一部の人間だけが操る魔法の杖ではない。正確な情報と正しい分析能力に基づきさえすれば、誰もが、いつでも学習可能なスキルなのである。

 


  • ★「リーダーは半歩前を歩け」より引用
  • ・現在求められているリーダーは、「カリスマ」「独裁者」「統率者」ではない。
  • ・人々の状況や世の中の文脈に即して柔軟に対応していくリーダーシップが必要。リーダーとフォロアーは互いに相手の立場に立ってみなければいけない。
    ⇒ リーダーシップとはリーダーとフォロアーの力学的な関数
  • ・7つのリーダー・パワー
    ⇒ 先見力、目標設定力、動員力、コミュニケーション力、マネジメント力、判断力、決断力

    
    

    上記のことをふまえ、本校の「次世代リーダー」に必要な能力を3つにまとめることにする。

  • 1:見通しを持ち目標を設定できる企画力
  • 2:他者を巻き込みチームで目標を達成する調整力・コミュニケーション力
  • 3:状況を的確に捉えて判断(選び)・決断(実行)する実践力・行動力
    
    

    ただし、これらの能力は独り歩きするのものではなく、人格、見識の下支えがあってはじめて有効な力として発揮されるものと考える。